真偽論争とパラダイム論争
ニセ医学批判磁気療法が現代医学を上回る効果があるなどというと、その証拠を示せ、立証責任はお前にある、などという多くの医師や疑似科学批判論者がいる。単なる真偽論争ならばそのようにいえるかもしれぬが、これは科学におけるパラダイム論争なのである。理解できない、理解しようとしない彼らには受容責任があるというものである。
科学研究というものをきちんと理解していれば、それが事実であるかもしれないと思うだろうが、解らないのだから全否定しようとする。逆に言えば、受容責任があることを理解できない彼らは、科学研究というものをきちんと理解できていないのである。相手を攻撃し、責任転嫁することによって、自分たちが優位な立場でいられることに満足なのだろう。どんなに誹謗中傷されようが、そのような人たちに対して理論のすべてを明らかにする必要はないと思っている。
科学の論理や方法、体系、どのようにパラダイムが構築されるか、などを理解していれば、あり得るかもしれない、多分ないだろう、この法則を適用してみよう、というくらいの当たりはつけられるだろうに。そのような彼らとは、通約可能となる必要性もない。、
パラダイム転換というものは、理論や事実が受容されることによって完結する。したがって、受容する側にも責任があることになる。